禁じられた色彩★S-ZONE

ビーズアクセサリー&ニット作家の徒然

お葬式


今日まで仕事を休み 
自宅と船橋を往復するハードな日々だった 
 
浅草のお坊さんが今日も現れ 
初七日も併せて行われた 
木魚をポクポク! 
時々ヘリに当たって 
ポクポク・・ンカッ!っとなるのを見てしまった^^; 
何度も何度も 
 

「携帯電話を予め マナーモードにするか電源をお切り下さる様」 
のアナウンスに慌てて携帯を開いた瞬間 
「んきゃ~♪」「ぶひ~っ♪」の着声が式場に鳴り響く 
叔母と従妹の仕業なんだけど 
弔問客の背中が笑っていた 
 
棺には息子と2人で書いたお手紙を入れた 
91歳とは思えないほど 
綺麗な婆ちゃんの寝顔だ 
額にそっと手をのせてみたけど 
冷んやりした感覚が残る 
 
火葬場に到着すると 
次々と棺が運ばれてくるのは意外だった 
それに婆ちゃんの隣には 
ピースをして微笑んでいる10歳の少年の遺影があった 
 
荼毘にふされてる間 
酒を飲みながら妹と話をした 
 
「葬式はさ...淡々と進められて 
あっという間にココヘ運ばれてくるんだよ 
荼毘はあきらめの儀式なんだね
悲しみってやつは後からジワジワと来るものなのだろうか」 
 
とここまでつぶやき 
精進料理を目の前に涙した 
鼻水つきのハンカチをそっと差し出す妹 
 
小さくなった婆ちゃんを抱え 
国立(くにたち)の叔父叔母と 
ハイヤーで帰途に着いた 
 
喪服には不釣合なほど晴れ渡る空 
ギラギラと照りつける太陽をちょっとばかり睨んでやった